このような疑問にお答えします。
「好きなことを仕事にするな」と言われる理由について紹介します。
外発的動機づけと内発的動機づけって聞いたことがありませんか?
動機づけというのは簡単に言うと、モチベーションのことです。
このモチベーションの操り方によって、好きなことを仕事に出来る人と出来ない人が出てくるわけです。
実際に僕もモチベーションの操り方を知って、割と好きなことを仕事にすることが出来ました。
その秘密を科学的な観点から知っていただきます。
それでは早速見ていきましょう
目次
外発的動機づけの例
先ほども話したように外発的動機づけとは外から与えられるモノ、具体的には報酬やご褒美のことを言います。
例えば、子どもに「テストで90点取ったらスマホ買ってあげる。」とかは外発的動機づけに当たります。
会社でもプロジェクトが成功したらインセンティブを与えるなども外発的動機づけですね。
また、罰を避けようとすることも外発的動機づけです。
例えば、「怒られたくない」なども外発的動機づけに当たります。
外発的動機づけのメリット
外発的動機づけのメリット
- 短期的な成果が出やすい
- 興味関心がなくても行動に移しやすい
- 誰にでもモチベーションを与えることができる
外発的動機づけのデメリット
外発的動機づけのデメリット
- 長期的にモチベーションを与えることが難しい
- コストがかかる
- 創造性がなくなる
内発的動機づけの例
内発的動機づけは自分の内から出てくる好奇心や興味などのことを言います。
例えば、「音楽が好きでギターの練習を朝までやってしまった」とか「サッカーが好きで日が暮れるまで練習していた」とかが内発的動機づけです。
また、会社では本人がやってみたい業務をやらせるのは内発的動機づけが働くため、モチベーションが維持しやすくなります。
内発的動機づけのメリット
内発的動機づけのメリット
- モチベーションを維持しやすい
- コストがかからない
- クリエイティビティを発揮しやすい
内発的動機づけのデメリット
内発的動機づけのデメリット
- 短期的な成果が出にくい
- 特定のモノにしか発揮されない
- 誰にでも当てはまらない
外発的動機づけと内発的動機づけのどちらがいいか?
外発的動機づけと内発的動機づけのどちらがいいかは目的にもよりますが、個人的には内発的動機づけの方が良いと思います。
内発的動機づけは長期的な目的達成できるだけでなく、創造性を使って今までにないようなアイデアを生み出すこともできちゃいます。
それが自己成長にも繋がり、人生の幸福度も高くなります。
具体的な内発的動機づけを高める方法ははエルターで徹底解説!
内発的動機づけを高める方法 - エンハンシング効果
アメリカの発達心理学者エリザベス・ハーロック博士の1925年の研究では小学校低学年を対象として、3つのグループに分け、モチベーションの持続性について観察しました。
- テストの出来に関わらず褒めてくれるグループ
- テストの出来に関わらず叱るグループ
- 何にも言わないグループ
結果、「テストの出来に関わらず褒めてくれるグループ」は何と成績が70%以上も増加し、モチベーションの低下が見られなかったそうです。
つまり、褒めるという外発的動機づけがモチベーションの維持という内発的動機づけに作用したということが言えます。
ただし、エンハンシング効果は言語的称賛という外発的動機づけに高い効果を発揮するが、それ以外にはあまり高い効果は見られなかったそうです。
そして、高い効果が見られなかっただけでなく、真逆の効果を生み出すことも分かっています。
モチベーションを低下させる - アンダーマイニング効果
アンダーマイニング効果またはアンダーマイニング現象は、内発的に動機づけられた行為に対して、報酬を与えるなどの外発的動機づけを行うことによって、モチベーションが低減する現象である。例えば、好きでプレイしていたゲームに金銭的な報酬を与えられると、やる気がなくなってしまうなど。抑制効果ともいう。
ー Wikipedia より引用
スタンフォード大学の研究によると、3~5歳の絵が好きな幼児を対象として、3つのグループに分け、報酬と関心に関しての観察を行いました。
- 絵が上手に描けたら賞状を与えると約束したグループ
- 約束をしないで絵が上手に描けたら賞状を与えるグループ
- 何も与えないグループ
1~2週間後に報酬を与えずにただ絵を描いてもらうと、「絵が上手に描けたら賞状を与えると約束したグループ」のみ絵を描く時間が減っていたそうです。
元々、絵が好きだったのにも関わらず、外発的動機づけにより内発的動機づけが失われてしまったということです。
このような事態を防ぐためには、報酬を与えるという外発的動機づけを約束しないことが大切ですね。
参考著書
|『やり抜く人の9つの習慣 + やる気が上がる8つのスイッチ』
こちらはモチベーション研究で有名なハイディ・グラント・ハルバーソンさんが書いた本です。
かなり読みやすく本が苦手な方でも30分程度で読めると思います。
でも、重要なことはしっかりと書かれています。
勉強や仕事のモチベーションが続かない方にはうってつけです。
気になる方はご自由に。
こちらはメンタリストDaiGoさんが書かれた本です。
この本もかなり読みやすく、すぐに読めちゃいます。
科学的な解説もされているので、信ぴょう性は高いかと。
気になる方はどうぞ。
最後に
好きなことをお金にするのは良いと思います。
ただ、お金ばかりに執着せずに元々あったモチベーションを忘れないことが大切です。
好きなことを仕事にして自由で幸福な人生を手に入れちゃいましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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