

このような疑問にお答えします。
今回は科学的に分かった成功する子の特徴について紹介します。
世の親御さんたちの多くは子どもに成功してほしいと思っていると思います。
また、成功するまでいかなくても苦労はしてほしくないというのが親心です。
そして、そういった思いを実現するために必要なのが「非認知スキル」という能力です。
今回はこれから確実に必要になってくるであろう非認知スキルについて徹底的に解説していきたいと思います。
これを身に着けるだけで、将来苦労する可能性はグッと低くなると思います。
ぜひ参考にしてみてください。
それでは早速見ていきましょう。
目次
成功を左右する非認知スキル
現代の科学的な教育法では非認知スキルが成功を左右すると言われています。
これが実は勉強よりも成功に寄与すると言われています。
ただ、日本では未だに認知スキルを重視する傾向にあります。
とはいえ、勉強も大切です。
ですが、これからの時代、それ以上に非認知スキルが重要になってくるということです。
ここからは非認知スキルについて詳しく見ていきましょう。
非認知スキルは以下の通りです。
非認知スキル
- 自制心
- 好奇心
- やり抜く力(GRIT)
それでは一つずつ見ていきましょう。
自制心
非認知スキルの1つ目は「自制心」です。
セルフコントロール能力とも言ったりしますね。
これが高いと、社会的に成功する可能性が高くなります。
それを示してくれたのが、ペンシルベニア大学の研究です。
実験内容
フィラデルフィアの学校の8年生(中学2年)、164人を対象として、知能テストと自制心の評価を調査しました。
その結果、知能テストより自制心の評価の方がより正確にGPA(成績)を予測できたことが分かりました。
つまり、頭の良さより自制心の方が成績に大きく関わるということです。

ポイント
- 成績には頭の良さより自制心(セルフコントロール能力)の方が大切
好奇心
非認知スキルの2つ目は「好奇心」です。
好奇心も成功を左右する上では大切な要素の一つです。
実際にグリフィス大学の研究ではこんなことが示されています。
実験内容
複数の研究を精査し、子どもの性格と学業成績の相関性を調べました。
その結果、学業成績と強く相関していたのは誠実性と開放性であることが分かりました。
つまり、「開放性=好奇心」であり、これが学業成績に大きく関係しているということです。
勤勉性とも言われます。
誠実性は当然だとしても、好奇心が学業成績に関係しているのは意外かと思います。

やり抜く力(GRIT)
非認知スキルの3つ目は「やり抜く力(GRIT)」です。
粘り強さと言ってもいいかもしれません。
このGRIT(グリット)は現代では一番大切な力と言っても過言ではありません。
そのGRIT(グリット)の重要性を示してくれたのが、アイオワ州立大学の研究です。
実験内容
66,807人を対象として、GRIT(グリット)とパフォーマンス、記憶力、誠実性、認知能力などの関連性を調べました。
その結果、GRIT(グリット)は全ての要素と相関関係があることが分かりました。
この中でも特に誠実性と強い相関があることが分かっています。

|『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』
グリット研究の第一人者であるアンジェラ・ダックワースさんの本です。
グリットは子どもだけでなく、大人にとってもとても大切な能力です。
身に着けておいて、絶対に損はしません。
気になる方はどうぞ。
ここまで3つの非認知スキルを紹介してきました。
ですが、ここでこう思う方もいると思います。

[swpm_protected visible_to="not_logged_in_users_only"] 続きはエルターで徹底解説!
非認知スキルの伸ばし方
では早速、非認知スキルの伸ばし方を見ていきましょう。
非認知スキルの伸ばし方
- 人間関係
- ストレングスベースド
- 愛着
それでは一つずつ見ていきましょう。
人間関係
非認知スキルの伸ばし方の1つ目が「人間関係」です。
非認知スキルと人間関係には大きな関わりがあるんです。
子どもの性格はどう決まるか知っていますか?
あらゆる研究により、子どもにおける性格はこんな割合で決まっていると言われています。
- 遺伝 50%
- 環境 40%
- その他の要因 10%
半分ほどは遺伝で決まりますが、残りの半分近くは環境によって決まると言われています。
この環境というのは主に人間関係や周りの学力の高さ、通っている学校の質などのことです。
つまり、人間関係や周りの友達の質が高ければ、自ずと子どもの性格が良くなっていくわけです。
なので、ぜひお子さんには非認知スキルが高い友達を作れるような学校や習い事をさせてあげてください。
そうすればきっと非認知スキルは伸びていきます。

ストレングスベースド
非認知スキルの伸ばし方の2つ目が「ストレングスベースド」です。
非認知スキルを伸ばすためにはストレングスベースドな教育がかなり大切なんです。
実はストレングスベースドな子育てをすることによって、様々な非認知スキルを伸ばせることが明らかになっています。
リーE.ウォーターズ氏が行った研究では実際にこんなことが分かっています。
実験内容
公立中学校の生徒を対象として、ストレングスベースド教育が学業成績に与える影響を調べました。
その結果、ストレングスベースド教育は子どもの忍耐力を伸ばし、学業成績に大きな影響を及ぼすことが分かりました。
つまり、ストレングスベースドな子育てをすると忍耐力が上がり、それによって成績が向上するというわけです。
忍耐力は自制心やグリットにも大きく関与する能力です。
なので、お子さんにいろいろな挑戦をさせてあげて、強みを見つけてください。
親が制限しなければ子どもはいくらでも強みを伸ばしますよ。

愛着関係
最後の非認知スキルの伸ばし方が「愛着」です。
例えば、赤ちゃんが泣いていて、何か強いストレスを感じたとします。
その時に親が無関心や無反応な態度をとると、将来子どもがコミュニケーションに問題を抱える可能性が高くなります。
しかも愛着は3歳までの影響が大きいことが分かっています。
ただ、ここで多くの親御さんはストレスを与えないようにしようとします。
ですが、それは大きな間違いです。
冷静に考えてみればわかると思いますが、ストレスを完全に取り除くことは不可能です。
さらに大人になってからストレスをうまく対処できなくなる可能性も高くなります。
そうなると、うつ病や統合失調症などのメンタル系の疾患を抱える可能性が高くなります。
なので、子どもがストレスを感じたときにそれをしっかりと受け止め、一緒に対処法を考えてみてください。
出来れば子どもに考えさせる方が良いです。
もちろん、愛着に関しては小学生や中学生で行っても効果はあると思います。
ぜひ子どもがストレスを感じたときは、安心させてあげてください。

参考著書
|『成功する子 失敗する子――何が「その後の人生」を決めるのか』
科学的な子育て方法をもっとよく知りたい人はこの本がおすすめです。
今回知っていただいた非認知スキルなどについてかなり詳しく書いてあります。
例えば、勤勉性にもデメリットがあるということも書いてあります。
子どもに苦労してほしくない方はおすすめです。
|『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』
先ほども紹介しましたが、やはりグリットは子どもにとって、とても大切な能力です。
大人でも使えるので気になる方はどうぞ。
最後に
あらゆる仕事がAIに代替されていく中で、これらか非認知スキルはかなり大切な能力になってきます。
ぜひお子さんにも身に着けさせてあげてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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参考文献
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Poropat AE. A meta-analysis of adult-rated child personality and academic performance in primary education. Br J Educ Psychol. 2014 Jun;84(Pt 2):239-52. doi: 10.1111/bjep.12019. Epub 2013 Apr 23. PMID: 24829119.
Waters, L.E., Loton, D. & Jach, H.K. Does Strength-Based Parenting Predict Academic Achievement? The Mediating Effects of Perseverance and Engagement. J Happiness Stud 20, 1121–1140 (2019).