

このような疑問にお答えします。
今回は子どもの食育について紹介します。
食は人生の基本であり、それを子どものうちから整えてあげることは非常に大切なことです。
ただ世の中には情報が錯綜しており、本当に正しい食事が分からない方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は科学的に正しい食育の科学について紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
それでは早速見ていきましょう。
目次
食事を変えることの重要性
まずは食事を変えることの重要性について解説します。
あらゆる論文や科学的知見から考えると、人生を変えるためには
- 食事
- 睡眠
- 運動
この順番が影響力の大きい順になるかと思います。
つまり、人生を変えるためには食事が一番重要ということです。

これは大人はもちろん、子どももそうです。
なんなら子どもの方が影響力は大きいと思います。
というのも小さい頃からの食生活というのは一生を通してその人の基準となります。
それゆえ食事を変えるのはなかなか難しいです。
なので、むしろ小さい頃から体に良いものを食べさせておくことが、その子の一生の財産になります。
ぜひ、子どものうちから健康な食材を食べさせてあげましょう。

ここからは実際に食事を変えることによる科学的根拠について見ていきましょう。
食事を変えることのメリット
食事を変えることのメリットを紹介します。
食事を変えるメリット
- 食事でメンタルが変わる?
- 食事で脳が変わる?
- 食事で肉体が変わる?
それでは一つずつ見ていきましょう。
食事でメンタルが変わる?
1つ目の食事を変えることのメリットはメンタルが良くなることです。
これはワルシャワ生命科学大学の研究です。
実験内容
果物と野菜の摂取によるメンタルヘルスへの影響を61の研究をもとに調査しました。
その結果、果物や野菜の摂取はメンタルヘルスにプラスの影響をもたらすことが分かりました。
つまり、果物や野菜などの健康的な食材を摂取することで、メンタルが健全に保たれるわけです。
これは成人を対象にした研究ではあるものの、子どもにも効果があることは大いに考えられると思います。
実際にテヘラン医科大学の研究を見てもらえば、それが分かると思います。
実験内容
17件の文献をもとに、子どもや青年のジャンクフードの消費と心理的苦痛の関係について調べました。
その結果、上から順にジャンクフードの消費と心理的苦痛の影響が強いことが分かりました。
- うつ病
- ストレス
- 不安
- 睡眠の不満足
つまり、質の悪い食事はメンタルヘルスを悪化させるわけです。
他にもあらゆる研究によって、食事とメンタルは密接にかかわっていることが分かっています。

食事で脳が変わる?
2つ目の食事を変えることのメリットは頭が良くなることです。
食事によって、脳の成長が全く変わってきます。
これはタフツ大学の研究です。
実験内容
15か月から7歳までの 1,059 人の子供を対象として、低栄養リスクのある子どもの脳機能に対する栄養補給の効果を調べました。
その結果、栄養補給をした子どもは脳機能が改善する効果があることが示唆されました。
つまり、栄養がないと脳が育たないというわけです。

これは発展途上国を対象にした実験ではあるものの、先進国でも栄養が足りてない人は驚くほど多いです。
というのも先進国ではカロリーは高いが栄養はない食品が溢れかえっています。
それがジャンクフードです。日本も例外ではありません。
先ほどの研究にもあるように、ジャンクフードは精神的苦痛を誘発します。
頭と心、両方が悪くなったら人生かなり厳しくなるので、まずは栄養ある食事を意識していきましょう。

食事で肉体が変わる?
最後の食事を変えることのメリットは肉体が変わるということです。
当然ではありますが、食事によって肉体も大きく変わります。
体と食事の関係について、ペロタス連邦大学の研究を見てみましょう。
実験内容
数千の研究から厳選した26の研究をもとに、小児期および青年期の超加工食品と体脂肪の消費について調べました。
超加工食品とは具体的には下記のものです。
- スナック
- ファストフード
- ジャンクフード
- インスタント食品
- ソフトドリンク/甘味飲料
- スイーツ
- チョコレート
- コンビニフード など
その結果、小児期や青年期の超加工食品の消費は体脂肪と正の相関があることが示されました。
つまり、質の悪い食事は太るというわけです。
さらに、残酷なことに現代では貧困と肥満に相関性があるというデータもあります。(※1)
ということは、
となってもおかしくはないと思います。
もちろん、質の良い食事を摂ったからと言って必ずしも成功するとは限りません。
ですが、子どもが幸せになる確率は圧倒的に高いと言えそうです。


続いてはこんな疑問に答えていきます。
子どもの脳を鍛える最強の食材
ここでは摂った方が良い食材について紹介します。
全て紹介しきるのは、かなり難しいので、今回は主に脳の良い食材に絞って紹介します。
ぜひ日頃の食事に取り入れてみてください。
魚
まずは「魚」です。
魚にはDHAとEPAが豊富に含まれています。
「さかなのうた」がありましたが、あれはどうやら科学的にも正しかったようです。
実際にそれを示してくれたのが、コペンハーゲン大学の研究です。
実験内容
健康的な8~9歳の子ども197人を対象として、魚の油が脳に与える影響について調べました。
その結果、子どもの認知機能、特に注意力と認知の柔軟性を改善し、社会情緒的問題を軽減しました。
つまり、魚の油は頭も良くなり、感情の安定性も高めるということです。

僕は個人的にサバをおすすめします。
DHAやEPAが豊富な上にタンパク質も豊富で、栄養価がかなり高いです。
とはいえ、毎日サバを買ってくるのはかなり面倒なので、サバ缶がおすすめです。
サバ缶は伊藤食品さんのものがおすすめです。
肉厚でサバの生臭さもほぼありません。
無塩でコスパも抜群なので、ストックしておくとかなり便利ですよ。
値段が変わりやすいので、気になる方はお早めに。
サバについては『【美肌で頭脳明晰?】サバ缶は頭が良くなるだけじゃない!サバ缶の7つのメリット』をチェック☟
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参考【美肌で頭脳明晰?】サバ缶は頭が良くなるだけじゃない!サバ缶の7つのメリット
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ブルーベリー
2つ目の子どもの脳を鍛える最強の食材は「ブルーベリー」です。
ブルーベリーは抗酸化作用が高く、体をキレイにしてくれることが分かっています。
その効果は脳にも良いと言われています。
それを示してくれたのが、スウィンバーン工科大学の研究です。
実験内容
この実験ではあらゆる研究を精査し、ブルーベリーが認知能力や気分に与える影響について調べました。
その結果、ブルーベリーは認知能力と気分の両方を改善する可能性があることが示唆されました。
つまり、ブルーベリーは頭にもメンタルにも良い食材というわけです。

僕のおすすめはミックスベリーです。
というのもブルーベリーよりもブラックベリーの方が抗酸化作用が高いと言われているからです。
ブラックベリーが苦手であれば、ブルーベリーでもいいと思います。
気になる方はご自由に。
ブルーベリーについては『【老け知らず!】ブルーベリーのとてつもない効果|冷凍ブルーベリーは効果なし?目や肌よりも嬉しい効果?』をチェック☟
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参考【老け知らず!】ブルーベリーのとてつもない効果|冷凍ブルーベリーは効果なし?目や肌よりも嬉しい効果?
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ナッツ
最後の子どもの脳を鍛える最強の食材は「ナッツ」です。
ナッツも脳に良いことが分かっています。
ディーキン大学の研究により、それが分かっています。
実験内容
43,793人を対象として、ナッツにおける記憶や注意力などの脳機能の影響を調査しました。
その結果、クルミの摂取は脳機能の向上と相関性があることが示唆されました。
つまり、ナッツ特にクルミが脳に良いかもしれないということです。
おそらく他のナッツでも効果は得られると思いますが、クルミが一番効果が高いかもしれません。
また、個人的にはマカダミアナッツも効果が高いと思っています。
というのもマカダミアナッツはナッツの中でも一番オメガ3が豊富だからです。
なので、摂るならクルミかマカダミアナッツがおすすめです。
クルミは無塩で個包装になっているものがおすすめです。
クルミはカロリーが高いので、食べ過ぎると太る可能性が出てきます。
そのため、大容量のものだといくら食べたかが分からなくなり、食べ過ぎにつながります。
また、当然ながら塩分の摂りすぎは体に良くありません。
なので、無塩で個包装のクルミをおすすめします。
気になる方はどうぞ。
マカダミアナッツはみの屋さんのものがおすすめです。
こちらのマカダミアナッツは質が高く、ホントに美味しいです。
個包装ではないのですが、コスパが抜群なので、買って損はしないと思います。
気になる方はどうぞ。
他のナッツの効果については『【天才脳の育て方】ナッツを食べると頭が良くなる?驚くべきナッツのメリットと効果とは?』をチェック☟
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参考【天才脳の育て方】ナッツを食べると頭が良くなる?驚くべきナッツのメリットと効果とは?
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最後に
子どもでも大人でも食はホントに人生を変えます。
少しずつでいいので、体に良い食材を取り入れてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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参考【その褒め方は間違ってる?】スタンフォードが教える正しい子どもの褒め方|成長マインドセットとは?
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参考【天才脳の育て方】ナッツを食べると頭が良くなる?驚くべきナッツのメリットと効果とは?
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参考【努力せずに成績が上がる?】勉強しない子どもをやる気にさせる方法5選!科学的に頭が良くなる方法とは?
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参考【成功する子の特徴!】これからの時代は勉強ではなく、非認知スキルが大事?
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参考文献
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