このような疑問にお答えします。
現代では週休2日制が一般的ですが、実は週休3日制にはそれを上回るメリットがあるかもしれないということが分かりました。
今回はその研究をこの記事を見ているあなただけに知っていただきたいと思います。
ただその前に週休2日制になった理由をご紹介します。
目次
週休2日制になった理由
起源は産業革命時代にまで遡ります。
このころは週休が1日で6日間労働が一般的で、日曜日のみが休みでした。
ですが、土曜に納品の企業などが多く、仕事の超過などで月曜日を休みにすることが増えました。
これが「聖月曜日」と呼ばれ、普及していきました。
ここで次の問題が発生します。
月曜日は聖なる日なので、レジャー活動などが制限されるため、土曜日にレジャー活動を行う企業が増えていきます。
ここから土曜に午後休を推奨するという工場増えていきました。これが19世紀終わり頃のことです。
そこから少し時が経ち、1930年代に土日を完全に休みにすると労働者の欠勤が減り、生産性が向上することから週休2日制が普及していきました。
ポイント
・週休2日制は産業革命が起源
週休3日制のメリット
週休3日制とはその名の通り土日以外に休日を1日作ろうという動きです。
実際に週休3日制にすることでどのくらいメリットがあるかをヘンリービジネススクールの調査をもとに知っていただきたいと思います。
実験内容
既に週休3日制を導入しているイギリスの企業、約250社を対象として調査しました。
その結果
・毎年920億ポンド(推定12.7兆円)の削減になると回答
・企業の64%が従業員の生産性が向上したと回答
・企業の62%が従業員の休む日数が減ったと回答
・企業の63%がより質の高い仕事を生み出すことができたと回答
・雇用主の63%が週休3日制を導入することで従業員のやめるリスクが減った
・従業員の40%が追加の休みにスキルの向上を行った
・車の排出ガスが減り、環境上のメリットがある
こんなにもメリットが出てきました。
ポイント
・約3分の2以上の企業がメリットを感じている
実際に日本マイクロソフトがトライアルで行った調査も見てみましょう。
日本マイクロソフトの検証実験
日本マイクロソフトは実際に2019年8月に週休3日制を導入したトライアル実験を行っています。
実験内容
日本マイクロソフトの社員2,300人を対象として、毎週金曜日に有給休暇を与えました。
その結果、前年の同じ月より40%も生産性が向上しました。
さらに電力消費量が23%減り、紙の印刷が59%も減ったそうです。
他にも休日にはボランティアに行くよう推奨したり、会議を減らすなどの取り組みも一緒に行ったそうです。
これはかなり実用的なデータとして証拠になるかと思います。
ポイント
・生産性が40%も向上した
週休3日制の課題
週休3日制はサービス業での導入には未だ課題が残っています。
ですが、今後AIなどが発達し、サービス業に導入していくことでその課題が早急に解決すると個人的に思います。
実際に「はま寿司」ではソフトバンクのPepper(ペッパー)を導入することで、受付をスムーズにし、省人化に成功しています。
既に課題は克服しつつある状況なので、企業は週休3日制の導入の制度を整えた方が良いかもしれません。
ポイント
・サービス業も週休3日制は可能になる
最後に
週休3日制にはこれから世の中の当たり前になっていくと思います。
だったら早めに導入して優秀な人材を得るのも一つの手なのではないでしょうか。
あなたが経営者ならば検討してみることをおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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