

このような疑問にお答えします。
結論、先生が生徒に期待すると成績が良くなるという研究結果が出ています。
これをピグマリオン効果と言い、現在ではビジネスシーンでも使われるようになってきています。
ただ、ピグマリオン効果には注意点もあります。
今回はその使い方と注意点に関してこの記事を見ているあなただけに知っていただきたいと思います。
目次
ピグマリオン効果とは?
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ピグマリオン効果(ピグマリオンこうか、英: pygmalion effect)とは、教育心理学における心理的行動の1つで、教師の期待によって学習者の成績が向上することである。別名、教師期待効果(きょうしきたいこうか)、ローゼンタール効果(ローゼンタールこうか)などとも呼ばれている。
ー Wikipedia より引用
簡単に言うと、期待をかければ生徒の成績が向上するということですね。
ネズミを対象とした実験
1963年にローゼンタールとフォードが実験を行いました。
ここで行われたのはネズミを対象とした研究です。
ネズミに迷路実験をさせるべく、同じ能力のネズミを一方の学生グループには「これは頭の良いネズミだよ」と言って渡し、もう一方のグループには「あまり賢くないネズミだよ」と言って渡しました。
そうしたところ、頭の良いネズミと言われて渡されたグループはネズミを大事に扱い、賢くないネズミと言って渡されたグループはネズミをぞんざいに扱ったそうです。
結果は頭の良いネズミと言って渡した方が迷路の実験において好成績を残しました。
このことからローゼンタールとフォードは人間にもこれが当てはまると考えて、人間を対象とした実験も行いました。
ポイント
- ネズミを丁寧に扱うと好成績を残した
生徒を対象とした実験
サンフランシスコの小学校での実験で生徒に知能テストを行いました。
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その結果をもとに教師にどの生徒が伸びそうかをリストアップして知らせました。ちなみにどの生徒が伸びそうかという予測はデタラメなものです。
その後、教師がリストに載っている生徒に期待を込めて接していたところ、本当に生徒の成績が向上したそうです。
つまり、期待をかけるとそれに向上と生徒は努力するわけですね。
ポイント
- 生徒に期待をかけると成績が向上した
ピグマリオン効果の注意点
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ピグマリオン効果と反対の効果も存在します。
ゴーレム効果
ゴーレム効果はピグマリオン効果と正反対の効果です。
ピグマリオン効果は生徒の成績が向上するという良い期待をかけていましたが、ゴーレム効果はどうせダメだという悪い期待をかけます。
そうすると、本当に成績が悪くなったり、生産性が低下したりなどのパフォーマンスの低下が起きます。
これがゴーレム効果です。
ネガティブな期待はしないように注意してください。
ポイント
- お前はバカだというと本当にバカになる
期待しすぎる
期待しすぎると期待される側にとって負担となるだけでなく、期待する側にとっても負担になります。
期待しすぎるということは期待する側が「思い通りに相手が動いてくれる」と思っているということです。
少し違った行動をしたらイライラすることが多くなるので、負担になってしまいます。
期待される側も怒られて、新しい挑戦をしようとしなくなるので可能性が狭まってしまいます。
過度な期待は気をつけてください。
ポイント
- 過度な期待は相手も自分も不幸になる
ピグマリオン効果の使い方
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外的報酬は与えない
金銭的なインセンティブや賞などを与えるのはやめたほうがいいです。
外的報酬を与えてしまうと創造性が下がり、パフォーマンスも低下することが分かっています。
さらに、元々内発的動機づけ(やる気、好奇心)があったのに外的報酬を与えてしまうと、それがなくなったときに内発的動機づけもなくなってしまうことが明らかになっています。
期待は外的報酬に頼らないようにしましょう。
ポイント
- 外的報酬を与えるとパフォーマンスが低下する
成果を出したらほめてあげる
期待しているときに成果を出したら必ず褒めてあげましょう。
ある意味、ピグマリオン効果は褒めるということが前提にあると思っています。(個人的に)
なので、何かしらの成果(学校であればテスト、会社であれば成果)が出たら必ず褒めるのが鉄則です。
褒めることでまた次に繋がってさらに成果を出してくれます。
ポイント
- 褒めることが前提にある
最後に
期待しすぎるのも期待を全くしないのも良くないです。
適度に期待して、育ててあげることを意識してください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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