このような疑問にお答えします。
あなたは評価が高い商品は本当に良い商品だと思いますか?
実は最新研究では必ずしもそれには当てはまらないということが明らかになりました。
その研究をもとに対策と傾向をこの記事を見ているあなただけに知っていただきたいと思います。
目次
最初に悪いレビューを受けた商品は過小評価される
この事実はイェール大学マネジメントスクールの組織行動の助教授であるバラージュ・コバクス氏とその共同研究者の研究で明らかになりました。
最初にレストランを元にした推論を知っていただきます。
レストラン
内容
2店の全く同じ質の3つ星レストランが同時にオープンするとします。
- 最初に良い評価をもらうレストランを「レストランA」
- 最初に悪い評価をもらうレストランを「レストランB」
「レストランA」には良い評価があるため、行く人が増えて、良い評価が集まり、最終的に3つ星に落ち着く可能性が高くなります。
一方、「レストランB」は悪い評価が最初のため、訪れる人が少なく、本来は3つ星だが2つ星しか取れない可能性が高くなります。
これらの実験を証明したのが次の実験です。
AmazonとYelpのレビュー
実験内容
次にAmazonの7,800万件のレビューとYelpの220万件のレビューを対象とした実験を行いました。
その結果、評価の高い商品は評価の低い商品よりレビューの蓄積が速いことが分かりました。
商品が一つ星増えるスピードはAmazonでは平均16%速く、Yelpでは平均14%速いことが分かりました。
この結果を見ると、レビューの蓄積スピードと商品の高い評価は相関性があることが分かりますね。
iPadケース
次は同じ製品で実験した例です。
実験内容
Amazonで全く同じiPadケースをフランスのサイトとドイツのサイトで販売しました。
その結果、全く同じ製品でもレビュー数が10倍違うと平均0.35評価が高いことが分かりました。
良い商品=レビューが高い商品ではない
つまり、考えられることは
レビュー数が多いほど評価が高くなる。
良い商品でも最初に悪い評価を受けると最終的に悪い評価を受けてしまうということです。
評価ばかりに迷わされずに自分に必要な機能が備わっているかを吟味することが大切かもしれませんね。
最後に
レビューによる評価は偏る可能性があるので、あまり信用しすぎずに自分の頭で考えてから購入することが大切ですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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