このようなお悩みにお答えします。
今回はマルチタスクの幻想について皆さんに知っていただきたいと思います。
「仕事ができる人はマルチタスク」、「マルチタスクができない人は仕事が遅い」
こんなことを言われてきませんでしたか?
ですが、はっきり言いますが、これは間違いです。
そして、一つのことしかできないシングルタスクしかできないあなた。
おめでとうございます!シングルタスクが得意な人の方が生産性が高いことが分かっています。
実はマルチタスクってものすごく効率が悪いんです。
なぜ僕がこう断言できるのかはしっかりとした科学的根拠があるからです。
本日はそれをこの記事を見ているあなただけに知っていただきたいと思います。
目次
マルチタスクの効率が悪い理由
マルチタスクの効率が悪いということは様々な研究によって明らかになっています。
マルチタスクはシングルタスクの切り替え
マギル大学の研究によると、マルチタスクは生産性を40%も低下させることが分かっています。
マルチタスクは結局のところシングルタスクの切り替えであるため、注意力が散漫になり、一つのことへの集中力が下がります。
それにより、生産性が下がっているのではないかと思います。
さらにスタンフォード大学の研究でも、生産性が下がるということが分かりました。
実験内容
この研究では、262人の学生を対象として2つのグループに分けました。
- 重度のマルチタスカー
- 軽度のマルチタスカー
それぞれのテストを行ってもらい、グループを比較したところ、全ての項目において軽度のマルチタスカーの方が成績が良いことが明らかになっています。
つまり、シングルタスクの方が生産性が高いということですね。
ポイント
- マルチタスクは生産性を40%も下げる
IQが下がる
ロンドン大学の研究によると、マルチタスクは生産性だけでなく、IQも下がるということが分かっています。
実験内容
被験者にあるテストをやってもらい、その途中にマルチタスクをやった被験者は徹夜明けやアルコールを摂取したときと同じようなIQの低下が起きることが分かりました。
IQは15ポイント下がり、8歳と同程度の認知能力まで下がったそうです。
ちなみにIQの目安はこんな感じです。
- IQ100 → 平均(偏差値で言うと50くらい)
- IQ120 → 上位10%
- IQ130 → 上位1%
つまり、上位10%にいた人が平均くらいまでの能力に落ちてしまうわけです。
ポイント
- マルチタスクはIQを15ポイントも下げる
- 認知能力を8歳と同程度まで下げる
マルチタスクはバカになる
スタンフォード大学の研究では、マルチタスクは記憶力や注意力が低くなるかもしれないと言われています。
実験内容
この研究では18~26歳を対象としてメディアによるマルチタスクと記憶力や注意力について調べました。
映画を観ながらSNSをしたり、音楽を聴きながらメールをしたりなどのマルチタスクを行っている人は記憶をするのが困難になっていることが分かりました。
これは決して、メディアで観ている内容の記憶が困難というわけではありません。
勉強や仕事においての記憶力さえ落ちてしまうということです。
ポイント
- 日常のながら行為も記憶力や集中力の低下をまねく
マルチタスクだと思いこむと生産性が上がる?
ただ、一方でこんな研究もあります。
ミシガン大学の消費者行動研究者ShalenaSrna氏によると、マルチタスクと思いこむことで生産性が上がるということが分かっています。
実験内容
この研究では8,000人を対象として、2つのグループに分け、ある動画を見て、メモを取るということを行ってもらいました。
- シングルタスクをやっていると思いこんでいるグループ
- マルチタスクをやっていると思いこんでいるグループ
異なる点は「自分はシングルタスクをやっている。」か「自分はマルチタスクをやっている。」かのどっちの思い込みをしているかだけです。
結果は最初の通り、マルチタスクと思いこんでいるグループの方が高度なノートを作成したそうです。
つまり、シングルタスクでもマルチタスクと思いこむことで生産性は上がるというわけです。
ポイント
- 実際はシングルタスクでもマルチタスクと思いこむことで生産性が上がる
そこで、そんなあなたのためにすぐにシングルタスクが出来るようになるテクニックを紹介します。
シングルタスクができるようになるテクニック
パーキングロット
まず一つ目のテクニックとして「パーキングロット」という方法をご紹介します。
どういうものかというと、タスクをしている最中に頭に浮かんできた違うタスクをメモするという方法です。
マルチタスクをしてしまうのは頭の中や外の刺激により、「あのタスクもしなくちゃいけないな」と思ってしまうために起きてしまいます。
なので、タスクを一旦、書き留めておいて今やっているタスクに集中することでシングルタスクができるようになります。
パーキングロットの例
例えば、メールを確認して返信している最中にコピーをとらないといけないと思いだした場合、紙を取り出して「コピーをとる」とメモします。
そして、またメールの返信に戻ります。
こうすることでマルチタスクを防ぎ、シングルタスクに没頭することができます。
最初は若干、タスクスイッチング気味になるかもしれませんが、やっていくうちにシングルタスクになっていくので根気よく続けてみてください。
タイムロッキングコンテナ
2つ目はタイムロッキングコンテナです。
具体的にはテクニックではなく、ガジェットなのですが、これがかなり使えるんです。
現代においてのマルチタスクの一番の敵と言えばスマホです。
このスマホを強制的に閉じ込めておくのが「タイムロッキングコンテナ」です。
単純でありながらかなり強力です。
例えば、テレワークでなかなか集中ができない場合、タイムロッキングコンテナを使えばシングルタスクができ、かなり早く仕事が終わります。
人によっては集中を逸らしてしまう原因が漫画やお菓子だったりもするので、自分に合わせて使ってみてください。
このタイムロッキングコンテナは中が見えないので、通知で集中力を逸らされることもありません。
禁煙や禁酒にも役立ちますよ。
気になる方は見てみてください。
さらに、集中力や注意力を鍛える方法を違う記事で紹介しています☟
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参考【最強の集中力】を手に入れるライフハック10選!エナジードリンクよりも強力です!【勉強・仕事】
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参考著書
|SINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる
この本にはシングルタスクがいかに高いパフォーマンスを発揮するかが書いてあります。
パフォーマンスが高くなれば仕事が短い時間で終わらせることができるので、家族と過ごす時間や勉強する時間が取れるようになります。
この本を手にとって一日を時間がないまま終わらせるか、高いパフォーマンスを発揮して自由時間を増やすかはあなた次第です。
最後に
マルチタスクが脳に悪いと言われても現代ではなかなか難しいと思います。
なので、いきなり全てをシングルタスクに切り替えるのではなく、少しずつでもいいので意識することが大切だと思います。
そして、肝心なときに高い能力を発揮できる人になってください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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